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『アベンジャーズ エンドゲーム』を観た(ネタバレ無し)

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ここは「ドラマだいすきクラブ」なので基本的にはドラマのことをベースにやるつもりだけど、映画のことも書きたいので書きます。 そういうわけで「アベンジャーズ エンドゲーム」を観てきました。ネタバレはしないけど気になる人は鑑賞後に読んでいただけるとありがたいです。 

 

とにかくマーベル・シネマティック・ユニバースMCU)11年の集大成のような作品で、これ以上のものが作られるかは正直わからない。映画としての完成度云々ではなく体験として強烈だった。一見さんでも話の筋は追えると思うけど、むしろMCU11年、21作を受けての「エンドゲーム」なのだと思う。もちろん観る人それぞれ愛するヒーローがいると思うけど、そのような大集合映画として過去最高なのは間違いない。

そう評価した上で、なかなかきつい映画だった。完成度としては申し分なく3時間ずっと心地よい緊張感が結末まで僕を導いてくれた。シナリオも多少強引なところはあると思うけど気になるほどのものではない。だけど結末に納得できるかと言われると、ちょっとわからない。悪くはないし、むしろこれ以上のものは考えつかないくらい高いレベルではあるけれど、あまりにも衝撃が大きすぎてすぐには受け入れられない。それは前作の「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」の比ではない。つまり僕のような「インフィニティ・ウォー」があまり好きではない人間が見ても楽しめる、かはわからないが、少なくても衝撃を受ける作品ではあると思う。

だから今は放心状態なのだ。映画を観て放心状態になるなんて凄いことだと思う。この11年、年がら年中MCUのことを考えて生きてきたわけではないけど、やっぱり時の経過を思って泣きそうになる。MCUの映画全部が全部好きなわけではないし、むしろ本当に好きなのはアイアンマンとアントマンくらいで、キャプテン・アメリカとソーは全然好きではないけど、そんな人間でも「来るべき時が来てしまった」みたいな神妙な気持ちにさせられた。

とはいえ3時間中2時間くらいは笑ってたけどね。そんなわけはないけど体感的にはそんな感じだし周りの人も笑ってた。ルッソ兄弟の作品は本当に笑っていられる場面が少ないからとても意外で、そんなところに僕の大好きな「アイアンマン」や「アントマン」、それから「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズらしさを感じて、逆に言うとあまり「アベンジャーズ」シリーズらしさはそこまで感じなかった。でもそれが悪いわけではなく、むしろ洒落にならない状況に陥ってしまったからこそ笑いが大事なのかなーって思ったり。ヒーロー映画の話ですけど。

完結編としては個人的には「ダークナイトライジング」や「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」には及ばないものの、「マトリックス レボリューションズ」よりは良いという位置づけ。ただ前述の通り「アベンジャーズ」シリーズの完結編ではあるものの、同時に他のシリーズの完結編、もしくは通過点というわかりにくい立ち位置の作品なので単純比較していいのかはわからない。でも好みは好みとして、もしあなたがMCUに多少なりとも思い入れがあるならば、そして前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」を観ているならば絶対に観に行くべきなのは間違いない。

ちなみにメディア向けの先行上映がされた時にほぼ唯一の欠点として「アクションが期待ほどではなかった」と書かれていて、僕の中ではむしろ期待通りのすばらしい出来ではあったのだけど、そう言いたくなる気持ちもわかる。でもやはりこの作品はアクションだけの映画ではない、くらいの気持ちで望んだほうがいいと思う。ちなみに真田広之は良いアクションをしていました。

 

ぴっち(@pitti2210)